「結櫛」の版間の差分

提供: HIMOROGI文化財Wiki
移動先: 案内検索
(ページの作成:「{{Stub}} ==概要== 結櫛(ゆいくし)は、日本髪を結うときに使用する櫛。<br> 筋立(すじだて)鬢出し(びんだし)鬢掻き(びんか...」)
 
(よもやま話)
 
(他の1人の利用者による、間の2版が非表示)
2行目: 2行目:
 
==概要==
 
==概要==
 
結櫛(ゆいくし)は、日本髪を結うときに使用する櫛。<br>
 
結櫛(ゆいくし)は、日本髪を結うときに使用する櫛。<br>
[[筋立]](すじだて)[[鬢出し]](びんだし)[[鬢掻き]](びんかき)[[鬢上げ]](びんあげ)
+
[[筋立]](筋立)[[鬢出し]](びんだし)[[鬢掻き]](びんかき)[[鬢上げ]](びんあげ)などがある。
 
<br>
 
<br>
[[File:yuigusi1.JPG|サムネイル|300px|結櫛セット(ゆいくし)]] <br><br><br><br><br><br>
+
[[File:yuigusi1.JPG|サムネイル|300px|結櫛セット(ゆいくし)]] <br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>
 
+
<gallery caption="結櫛(ゆいくし)" widths="180px" perrow="5">
 
+
File:Sujidate1.JPG|[[筋立]](筋立)<br>長17.8cm×幅5.8cm×厚0.8cm
 
+
File:bindasi1.JPG|[[鬢出し]](びんだし)<br>長21.6cm×幅5.4cm×厚0.5cm
 +
File:binkaki1.JPG|[[鬢掻き]](びんかき)<br>長15.5cm×幅3cm(幅6cm)×厚1.2cm
 +
File:binage1.jpg|[[鬢上げ]](びんあげ)<br>長20.7cm×幅3.5cn×厚0.4cm
 +
</gallery>
  
 
==よもやま話==  
 
==よもやま話==  
 
  <div class="yomoyama">  
 
  <div class="yomoyama">  
江戸時代に髪結と言われる職業があったが、髪を結う場所を「床」(とこ)といい、髪結いの店を「床屋」(とこや)と言っている。<br>
+
*江戸時代に髪結と言われる職業があったが、髪を結う場所を「床」(とこ)といい、髪結いの店を「床屋」(とこや)と言っている。<br>
現在では、理容室のことを「散髪屋」(さんぱつや)と言っているが、昭和の時代は、普通に「床屋」と言っていた。<br><br>
+
:現在では、理容室のことを「散髪屋」(さんぱつや)と言っているが、昭和の時代は、普通に「床屋」と言っていた。<br><br>
  
江戸時代の男性は、月代(さかやき)と言う頭の頭頂部をそり上げていたので、頻繁に床屋に行っていたようである。<br>
+
:江戸時代の男性は、月代(さかやき)と言う頭の頭頂部をそり上げていたので、頻繁に床屋に行っていたようである。<br>
廻り髪結いといわれる、お得意さんを持って、各家を回って、髪を結っていた髪結いもいた。<br>
+
:廻り髪結いといわれる、お得意さんを持って、各家を回って、髪を結っていた髪結いもいた。<br>
また、女性の廻り髪結いは、遊女などから人気があり、結構な収入を得ていたようである。<br><br>
+
:また、女性の廻り髪結いは、遊女などから人気があり、結構な収入を得ていたようである。<br><br>
  
床屋でも女房に髪結いをさせておけば、男性顔負けの収入があるので、亭主が遊び呆けていることを「髪結いの亭主」と言われていた。<br>
+
:床屋でも女房に髪結いをさせておけば、男性顔負けの収入があるので、亭主が遊び呆けていることを「髪結いの亭主」と言われていた。<br>
現在では、女房の方が収入が多い家庭は、珍しくないので、髪結いの亭主が、馬鹿にした言葉にはならないのだろう。
+
:現在では、女房の方が収入が多い家庭は、珍しくないので、髪結いの亭主が、馬鹿にした言葉にはならないのだろう。
  
[[利用者:広実敏彦|広実敏彦]] ([[利用者・トーク:広実敏彦|トーク]]) 2016年7月9日 (土) 15:48 (JST)
+
::[[利用者:広実敏彦|広実敏彦]] ([[利用者・トーク:広実敏彦|トーク]]) 2016年7月9日 (土) 15:48 (JST)
 
</div>
 
</div>
  
32行目: 35行目:
 
*[[鬢掻き]](びんかき)
 
*[[鬢掻き]](びんかき)
 
*[[鬢上げ]](びんあげ)
 
*[[鬢上げ]](びんあげ)
*[[挿櫛]](おしぐし)
+
*[[挿櫛]](さしぐし)
*[[京丸型]](きょうまるがた)
+
*[[京型]](きょうがた)
+
*[[京丸型]](きょうまるがた)
+
*[[丸型・姫櫛]](まるがた・ひめぐし)
+
*[[月型]](きょうまるがた)
+
 
*[[丸櫛]](まるぐし)
 
*[[丸櫛]](まるぐし)
  

2016年7月28日 (木) 01:23時点における最新版


概要[編集]

結櫛(ゆいくし)は、日本髪を結うときに使用する櫛。
筋立(筋立)鬢出し(びんだし)鬢掻き(びんかき)鬢上げ(びんあげ)などがある。

結櫛セット(ゆいくし)











よもやま話[編集]

  • 江戸時代に髪結と言われる職業があったが、髪を結う場所を「床」(とこ)といい、髪結いの店を「床屋」(とこや)と言っている。
現在では、理容室のことを「散髪屋」(さんぱつや)と言っているが、昭和の時代は、普通に「床屋」と言っていた。

江戸時代の男性は、月代(さかやき)と言う頭の頭頂部をそり上げていたので、頻繁に床屋に行っていたようである。
廻り髪結いといわれる、お得意さんを持って、各家を回って、髪を結っていた髪結いもいた。
また、女性の廻り髪結いは、遊女などから人気があり、結構な収入を得ていたようである。

床屋でも女房に髪結いをさせておけば、男性顔負けの収入があるので、亭主が遊び呆けていることを「髪結いの亭主」と言われていた。
現在では、女房の方が収入が多い家庭は、珍しくないので、髪結いの亭主が、馬鹿にした言葉にはならないのだろう。
広実敏彦 (トーク) 2016年7月9日 (土) 15:48 (JST)

関連項目[編集]