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高足膳
概要
高足膳(たかあしぜん)とは、大膳、足つき膳で主として来客用の膳として使用されていた。
「お膳」の歴史は1200年ほど前に公家社会で使われていた「折敷」(おりしき:足のないお膳のようなもの)から始まったといわれている。やがて「折敷」に足がつき、江戸時代に「お膳」の形になり、庶民に浸透したのは江戸後期から明治時代のことである。当時、日常では2枚の板を足にした「木具膳(きぐぜん)」などの簡素なお膳を使い、正月や祝い事、お客様用には、足が蝶の羽を広げた形の「蝶足膳(ちょうあしぜん)」や茶道具から生まれた「宗和膳(そうわぜん)」が用意されていた。
福井県では戦前まで「報恩講(ほうおんこう)と呼ばれる浄土真宗の仏事習慣が各家庭で行われており、その際に使うお膳として、各家庭で「宗和膳」を用意していた。
また、お喰い初めで使用するお膳を「喰初膳(くいぞめぜん)」といい、男児は「総朱塗り 足附膳」で、女児が「黒内朱塗り 高足膳」を使う。男女により色が異なる理由はわかっていない。
別名
- 高足膳(こうそくぜん)とも言う。