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天秤棒
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名称
概要
天秤棒(てんびんぼう)は、中心部を肩で荷い、前後に桶や籠、畚などを吊り下げて運ぶ棒。
両端が尖っている棒は、藁や麦などの束を両端に突き刺し、肩で荷っていた。
別名
担い棒 オーク サース サス
よもやま話
農家が使う天秤棒は、大人用で165cm~180cmが一般的だが、人や荷に合わせる場合が多く、振り売りする行商用は、短めの天秤棒を使ったと聞く。
民具調査をしていると、とても短い天秤棒がよく出てくる。
子どもの手伝いとしても、物の運搬は、よくやっていたのだろう。
地元により、呼び方が違うのが天秤棒であるが、もともと天秤棒と言う言い方は、東京(江戸)での言葉だったと聞く、全国的に天秤棒と言い出したのは、1969年『彦左と一心太助』・1971年『一心太助』と言うテレビドラマが人気になり、その主人公の一心太助が、魚屋との設定で、喧嘩の時に天秤棒で戦っていた。
そのころは、全国的に天秤棒をあまり使わなくなったので、実際に使ってない世代は、天秤棒と認識してしまったのではないかとの説もある。