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燭台
概要
ろうそくをともす灯火具。木、銅、青銅、真鍮、陶器製のものが多い。日本では鎌倉時代の末期に中国からろうそくが輸入されるとともに、寺社などで使われはじめたものと思われ、室町時代には、茶会の式法で香炉、花瓶とともに三具足 (みつぐそく) の一つとして、仏画の掛物の前に供えることが盛んになった。
また、燭台には燭架を人形にした燭奴(しょくど)や小型で手もとを照らす手燭もある。
中国では、ろうそくは早く紀元前3世紀に存在したことが知られており、燭台の遺物も戦国時代末と認められる河南省洛陽(らくよう)県の墳墓から出土している。その構造は、青銅製で高台の受け皿の中央に釘(くぎ)の立っているものや、楕円(だえん)形の箱状で蓋(ふた)の半面が蝶番(ちょうつがい)で開閉し、その開いた蓋の中央に釘が立っている燭台などであった。また漢代の墳墓からも燭台が出土しており、たとえば、中国東北部の遼陽(りょうよう)からは瓦(かわら)製明器(めいき)の筒型のものが、また中国内地からは緑釉(りょくゆう)を施したクマ型、あるいは鳥型の瓦製明器の燭台が発掘されている。
別名
- 蠟燭立て