肥え桶

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概要

肥え桶(こえおけ)は、肥(糞尿)を運ぶための桶。天秤棒を使い、運んでいた。
肥え桶(こえおけ)
肥え桶(こえおけ)
肥え桶(こえおけ)

昔は、汲み取り式のトイレの肥壺から柄杓で肥をすくい、肥え桶に入れて、畑に作った肥溜めに入れて、肥(糞尿)を十分発酵させた後、また、肥え桶に柄杓で汲んで、畑まで運び、肥を撒いていた。

別名

コエタゴ


よもやま話

  • 肥え桶と水桶の区別がつきにくいが、細長い桶やふたがついていたり、また、胴部が膨らんでいる形のものは、肥え桶である可能性が高い。
子どもが、学校帰りによその畑で小便をしていたら、親が「よその畑に肥料撒いてどうする。自分の畑で、小便しろ」と怒っていたそうである。その時代の肥(糞尿)は、貴重な肥料として、大切に扱われていた。
そのころの子どもは、友だちが、畑の肥溜めに落ちたという思い出を必ず持っているという。

  • 「お盆を過ぎたら、海で泳ぐな」と言うことを聞いたことがあるだろう。
クラゲが出始める時期だからとか、寒くなって心臓麻痺になるからとか、いろいろ訳があるが、実は、毎年お盆前になると海で肥え桶を洗うので、海が汚いからとの説がある。
海で桶を洗うのは、塩気が水分の保湿効果を高めて、持ちが良くなるからとの話もある。
広実敏彦 (トーク) 2016年7月22日 (金) 23:23 (JST)

関連項目