概要
お歯黒道具(おはぐろどうぐ)は、歯を黒く染める道具。
鉄片を茶の汁、または酢の中に浸して、酸化させた褐色の液にふしの粉をつけて歯につけた。
明治の終わりごろまで、既婚の女性が行っていたようである。
お歯黒道具(おはぐろどうぐ)
箱 長38.5cm×幅10.5cm×高12cm
別名
歯染道具(はぞめどうぐ)
よもやま話
- お歯黒の習慣は、かなり古くからあったようで、古墳の発掘調査で、お歯黒をしている埴輪が出土しているようである。
- 戦国時代の今川義元などは、フルメイクにお歯黒までしていたらしい。首を取られた時も見苦しくないようにとの考え方から来ているとも聞く。
- 現代の感覚からすると、お歯黒をしている人を映画などで見ると、異様な感じで、とても美しいとは感じはしない。
- そのため、「結婚したら、ほかの男性が近寄らないように醜く見せるため」などと、言う人もいるが、実際は、その時代では、妖艶で最高に美しいメイクだったのではなかろうか。
- いつの時代も、女性は美しくありたいという気持ちは、変わらないはずである。
- 広実敏彦 (トーク) 2016年6月29日 (水) 14:49 (JST)
関連項目