「出典の明記」の版間の差分

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2016年4月17日 (日) 04:13時点における最新版

テンプレート:半保護運用 テンプレート:Guideline テンプレート:Navibox 編集案内 ここでは、出典を明記することの必要性と参考文献の書き方について説明します。

ウィキペディアを執筆する際に、書籍や外部ウェブサイト、現地案内板など(Wikipedia:信頼できる情報源)を参照していることでしょう。そのときは、情報源を明記してください。つまり、参考文献(書籍や論文、ウェブページなど)を見つけるための情報(書誌情報)を書いてください。

これにはいくつか理由があります。

  1. 内容に問題がないか確認できる - ウィキペディアの記事は、検証が可能である必要があります。文献が示されていれば、文献を入手するか図書館で閲覧することにより、どのような情報が書かれているか確認することができます。また、執筆に用いた情報源の著者・年代や文脈が明らかになることにより、中立的な観点かどうか調べやすくなります。
  2. 読者がさらに調べるときの参考になる - 読者がその情報について、もっと知りたいと思ったときに、文献リストがあればそこから調査できます。
  3. 著作権・著作隣接権の遵守 - 著作権法に従って参考文献の記述を引用する場合は、引用の範囲と引用元を明示しなければなりません(Wikipedia:著作権およびWikipedia:著作権で保護されている文章等の引用に関する方針を参照)。また、引用でない部分についても情報源を明記することで、情報源を違法に丸写ししていないかどうか確認しやすくなります。

参考文献のスタイルは、以下で説明します。スタイルから外れていても、誰かが修正してくれるでしょうが、情報を漏らさず記入するように注意してください。

参考文献の節には、記事の内容を裏付ける実際に参考にした文献を挙げてください。項目に関連する読者の参考になりうる書物については、「関連書籍」などとセクション名を分けて区別してくださると、記事の内容を検証するうえで助かります。

出典の示し方[編集]

一般的に、出典の示し方には、本文中に注釈を入れる方法(inline citation)と、末尾に記事全体に関する参考文献として一覧で挙げる方法(general reference)があります。本文中の注釈は正確性に優れ、末尾での一覧は参考文献の閲覧に便利です。

多くの人が編集するウィキペディアでは、本文中に注釈を入れる方式が推奨されています。

本文中に注釈を挿入する[編集]

テンプレート:Shortcut

手順
  1. 出典を提示したい文章の直後に(----参照)と書き添える。引用の場合、(----から引用)のように引用であることを明示する。
  2. 参照すべき場所、範囲を明確に示す。通常はページ番号を付記する。
  3. できれば、脚注機能(Help:脚注)を使用して、本文の見た目をすっきりとさせる。具体的には、出典を <ref></ref> とで囲み、さらに出典を表示させるための「脚注節(セクション)」を本文の最後に作り、そこに {{reflist}} と書く。

印刷物

テンプレート:Quotation

ウェブサイト(Template:Cite webを使用した場合)

テンプレート:Quotation

ウェブサイト(自分で必要な情報を並べる場合)

テンプレート:Quotation

個別参照法[編集]

やや難しいですが、ハーバード方式など、一覧文献の個別参照法を利用すれば、正確性と一覧性が両立できます。これは、同一著者による異なる著書や、同一書籍中の異なる箇所を参照するときに便利です。 テンプレート:Main

手順
  1. 参考文献の節に、文献の詳しい情報を書く。(次節 #記事末尾に参考文献を記載する を参照)
  2. 本文には著者姓と発行年や文献番号など、どの文献か特定できる情報を記載する。

テンプレート:Quotation

記事末尾に参考文献を記載する[編集]

テンプレート:Shortcut

参考文献記載の注意点
  1. 参考文献は記事の一番最後に記載する。== 参考文献 == の(見出し)の下に、参考文献を箇条書き (*) で記す。
  2. 文献を記載する順序は、著者名別の五十音順、またはアルファベット順で統一する。姓を先行させ、姓が同じ場合は名前で順序をつける。同一著者は年代順にする。
  3. 参照すべき場所、範囲を明確に示す。通常はページ番号を付記する。
  4. ISBNをつけるかどうかは任意。なおISBNは規格が変更され2007年1月1日以降のものは13桁になっている。これはTemplate:13桁ISBNを使用することで10桁のものを13桁に変換できるが、ISBNの有無同様、必ずしも13桁で記入する必要はない(Help:ISBNのリンク参照)。
  5. ウィキペディア上にその本についてのページがある場合、本のタイトルをリンクする。その場合も、文献情報は完全に書くこと。
  6. 論文など記事がネット上にある場合、タイトルをオンライン版にリンクする。
  7. 著者の名前が、本文中でリンクされていない場合には、(もしあれば)その著者に関するウィキペディア内のページにリンクすると、情報源の背景やその著者の他の作品がわかるのでよい。

記載すべき情報[編集]

テンプレート:Shortcut

書誌情報の書き方(和書)[編集]

項目の並び順[編集]

項目間の区切り[編集]

  • 項目間には原則として読点(、)を用い、全項目の末尾には句点(。)を記す。
  • かぎ括弧の前後では読点を用いず、全角空白( )を用いる[1]
  • 書名の二重かぎ括弧の後に巻数を記す場合と、論文名の一重かぎ括弧と所収書名の二重かぎ括弧を連記する場合は、半角空白を入れずにつなげて書く。
  • 叢書名の全角山括弧は、発行所名につなげて書く。

著者名[編集]

  • 敬称は付けてはならない。
  • 共著の場合は3名以下の場合は全員書くこと。4名以上の場合は最初の1名を書いて残りは「--ほか」とする。
  • 複数の著者が執筆している編纂物(アンソロジー)の場合は、「--編」と書き共同執筆者名は要らない。
  • 編者が執筆者をかねている場合は「--編著」と記す。
  • 監修者がいる場合は「--監修 --著」又は「--監修 --編」と記す。

書名[編集]

  • 単行本は二重かぎ括弧(『 』)で囲む。
  • 雑誌論文名は一重かぎ括弧(「 」)で囲む。
  • 論文が所収されている雑誌や書籍は、二重かぎ括弧(『 』)とする。
  • 副題は、ダッシュ(-)かコロン(:)で本題とつなげて括弧の中に書く[2]

発行所名[編集]

  • 叢書として出版された本の場合、叢書名は全角山括弧(〈 〉)で囲み、発行所名に続けて記す。
  • 発行元が販売元(出版社)と同一でない場合もあるので注意すること。
  • 日本では欧米のように発行所の前に刊行地をあげる必要はない。

刊行年月日[編集]

  • 刊行年は西暦を用いる。元号を使う場合は西暦を併記する。
  • 月日まで分かる場合は、それを記す。
  • ウェブサイトの場合、その文書が作成された、もしくは最後に更新された年月日を記載する。年月日がわからない場合は省略。
  • 改訂版がある場合、典拠した版を表記すること。ウェブサイトの場合、閲覧日を記載するとよい[3]

書誌情報の実例(和書)[編集]

著者が一人の例[編集]

  • 村上春樹 『ノルウェイの森(上)』 講談社〈講談社文庫〉、1991年、200頁。

共著の例[編集]

  • 糸井重里・村上春樹 『夢で会いましょう』 冬樹社、1981年、13頁。
  • 荻原裕幸他 『新星十人-現代短歌ニューウェーブ』 立風書房、1998年、120、127頁。

編著の例[編集]

翻訳書の例[編集]

雑誌論文の例[編集]

  • 内田貴 「現代契約法の新たな展開と一般条項(1)」『NBL』514号、商事法務、1993年。
  • 福見秀雄 「感染論から見た化学療法論」『科学』24号、1954年、175-179頁。

書籍中の論文の例[編集]

  • 星野英一 「編纂過程から見た民法拾遺」『民法論集』第一巻、星野英一、有斐閣、1970年。

ウェブサイトの例[編集]

テンプレート:See also

書誌情報の書き方(外国語文献)[編集]

出典表記方法は国や分野によってしばしば異なり、国際的基準は存在しない上、本文中の注と巻末の文献表では表記が異なります。欧米文献に関する注については、アメリカ合衆国や日本では「米国現代語学文学協会方式(MLA)」、「アメリカ心理学会方式(APA)」、「ハーバード方式」、「テンプレート:仮リンク方式」の注表記方法が多く利用されています。ウィキペディア日本語版では外国語文献の書誌情報表記スタイルにまだ明確なガイドラインはありませんが、{{Citation}}や{{Cite book}}などのテンプレートを使用することである程度スタイルを統一することができるようになっています。このページの各言語版も参照してください。

著者名[編集]

  • 文献表の場合、ファミリーネームを先に書く。
  • 複数の著者の間はコンマ(,)か、「and」でつなぐ。
  • 執筆者が多いときは、「et al.」で省略する。
  • 編者は「ed.」と記す。

書名[編集]

  • 書名はイタリックで書く。
  • 論文名はダブルクォーテーションマーク(“ ”)でくくる。
  • 雑誌名はイタリックで書く。
  • サブタイトルは、ダッシュ(-)かコロン(:)でメインタイトルとつなげて書く。
  • 巻数は「Vol. 1」、号数は「No. 1」などとする。シリーズの巻数を示す時は「21 vols.」などとする。

刊行地・発行所[編集]

  • 複数の都市で同時に刊行されている場合は、スラッシュ(/)でつなげるか、最初の都市以外は省略する。
  • 刊行地の後に出版社名をコロン(:)でつないで記す。

刊行年[編集]

  • パーレン(( ))でくくってもよい。

頁数[編集]

  • 単独では「p. 12」、連続頁では「pp. 12–25」などと記す。
  • 独立して複数の場合は「pp. 12, 25」と記す。
    • これらが合わさったような場合は「pp. 3–5, 7」のように記す。
  • ある頁とその次の頁の場合は「pp. 12f.」、ある頁とそれ以降の数頁の場合は「pp. 12ff.」と記す。

書誌情報の実例(外国語文献)[編集]

以下、英文の本文中の注の書き方の一例を記します。

単行本の例[編集]

著者名, 書名, 刊行地:発行所名, 刊行年, 参照ページ. の順で記す。

  • Joseph Needham, Science and Civilisation in China, Vol. 1, Cambridge: Cambridge UP, 1954, p. 33.

{{Cite book}} を使った場合

論文の例[編集]

執筆者名, “論文名,” 雑誌(書)名, 編者名, 巻・号数, 刊行地, 刊行年, 参照ページ.の順で記す。

  • Max Black, “More about Metaphor,” Metaphor and Thought, Andrew Ortony (ed.), Cambridge: Cambridge UP, 1979, pp. 55–66, 77.

{{Cite journal}} を使った場合

書誌情報の書き方(新聞)[編集]

新聞を出典とする場合、書籍や雑誌とは異なる新聞独自の事情を考慮しなければなりません。

同じ日付の同じ新聞であっても、以下のように、必ずしも同一の文献とは見なせない場合があります。

  • 朝刊と夕刊がある。
  • 通常版に加えて、土曜版、日曜版、正月版、号外などがある。
  • 一部の地域にしか配信されない記事がある。
  • 版が異なれば、記事が差し替えられていたり、ある記事が別の日、面(ページ)に掲載されていたりすることがある。

では、出典に関する情報をどの程度記すべきでしょうか。詳細に書けば、出典を確認したり、そこから更なる情報を得ようとする者にとっては検索の手間が省けて便利ですが、書き手にとっては煩わしく感じられるかもしれません。

検索の手間にはあまり影響しないものの、出典の記載方法について意見の分かれそうなものが他にもあります。

  • 新聞名はどのようにくくるか(例えば『』なのか「」なのか)。
  • 記事の見出しをどのように記述すべきか。
  • 記者の署名入りの記事を出典とする場合に、記者名を入れるかどうか。

この節を書くにあたっては、以下の4種類の文献を使用しました。

  • 中村健一 『論文執筆ルールブック』 日本エディタースクール出版部、1988年。……以下、この書籍を(A)とする。
  • 櫻井雅夫 『レポート・論文の書き方 上級 改訂版』 慶應義塾大学出版会、2003年(1998年初版)。……(B)
  • 井出翕・藤田節子 『レポート作成法-インターネット時代の情報の探し方』 日外アソシエーツ、2003年。……(C)
  • 宮澤淳一編 「文献・(資料)の書き方」『音楽の文章術-レポートの作成から表現の技法まで』リチャード J.ウィンジェル著、宮澤淳一・小倉眞理訳、春秋社、1994年。……(D)

これらは、新聞の書式をどのようにするかについて、それぞれ異なる見解を示しています。すなわち、統一的な基準が存在していないということです。そのため、この項においては当面、複数の表記法を示し、議論にゆだねることにします。なお、ここでは日本語の新聞について扱います。

最初に、2007年3月16日付毎日新聞朝刊(14版)のトップ記事を出典として使用する場合の書き方を提示します。この記事は次のような見出しでした。

  • 「志賀原発1号機 想定外の臨界事故 保安院 停止・点検を支持」(空白ごとに文字サイズの大きさが異なる。太字が最も大きく、以下、斜体、下線部、通常と続く)

最も簡単に記す方法は、(B)の128頁にあるように、新聞名と日付のみを記すことです。

  • 『毎日新聞』2007年3月16日。[4]

ここで新聞名をくくるのに二重かぎ括弧を用いました。この方式は(A)(B)(D)が採用しています。(C)ではかぎ括弧が用いられていませんが、新聞名の右にピリオドが置かれています(126頁)。また、「#書誌情報の書き方(和書)」にあるルール「かぎ括弧の前後では読点を用いず、全角空白( )を用いる」を踏襲していませんが、それは4冊のいずれもこのようなやり方を採用していないからです。

次に、詳細に記す方法を示します。まず見出しをどう記すかです。(A)や(D)では、大きい順に2つを記すとされています。また、(A)では題名どうしを全角ダッシュ(1字分)や中黒で結ぶのに対し、(D)では全角ダッシュ2字でつなげています。中黒は「停止・点検を支持」ですでに使われているため、ここでは全角ダッシュを採用します(ただし、ウィキペディア日本語版では全角ダッシュは基本的に使用しないことになっています)。

下は(D)の方法に従った場合の表記例です。

  • 想定外の臨界事故――停止・点検を支持

この記事の場合、上の方法で見出しの一部を省略すると、「停止・点検を支持」の主体がわからなくなる点が問題として残ります。

最も簡単に記す方法で示した新聞名と日付に加え、見出し、記者名(この記事は署名入り)、および朝刊や版、面の表示を行うと、次のようになります。

  • 高木昭午「想定外の臨界事故――停止・点検を支持」『毎日新聞』2007年3月16日付朝刊、第14版、第1面。[5]

著名人や文化人の寄稿を出典として使用する場合の書き方を2つだけ示します。

  • 村千鶴子「だまされない!!」二次被害(2) 『毎日新聞』2007年3月16日。[6]
  • 村千鶴子「だまされない!!」二次被害(2) 『毎日新聞』2007年3月16日付朝刊、14版、13面、暮らし豊かに 役立つページ。

書評やインタビュー記事については、現段階では例を示しません。

入手方法を示す[編集]

もしあなたが用いている情報源がオンラインで利用できないならば、それは標準的な図書館・書庫・公文書館で入手可能であるべきです。外部リンクのない文献について、利用不可能なものなのではないかと疑われた場合には、以下のいずれかの方法によって、文献が実在し利用可能であることを十分に示すことができます(必ずしも信頼できる情報源であることを示せるわけではありません)。

  • ISBNOCLC番号を記載する。
  • ウィキペディアに存在する関係記事(文献自体、あるいは文献の著者や出版社などの記事)にリンクする。
  • ノートに文献の内容を引用する(ただし引用の要件から逸脱しない)。

引用について[編集]

テンプレート:See

ウェブサイトを出典とする場合[編集]

テンプレート:Shortcut

名無しリンクを避ける[編集]

ウェブ上で発表された文献を出典や参照先として用いる際には、リンクおよびURLだけでなく、記事名・公表者名・公開日などの情報も記載してください。外部リンクはリンク切れとなったり執筆時と異なるページへ転送される確率が非常に高く[7]、仮にリンク切れしてしまった場合でもこうした情報があることが、のちのウィキペディア読者や編集者が文献を追跡する助けとなります。書誌情報は脚注機能を利用して記述します。また各Wikipedia:出典テンプレートのurlパラメータを用いて記載することで、ある程度スタイルを統一することができます。

外部サイトへの名無しリンク(すなわち生のURL以外に情報が記されていないリンク)は、出典記載形式として使うべきではありません。創設期のWikipediaでは [http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080415k0000e040021000c.html][1]と表示されます)のような名無しリンクを許していましたが、このリンク先は既に削除されています。もはやこの形式は勧められません。

これはrefタグの間に配置され脚注の体裁を採っていたとしても問題は解消されません。以下のように書誌情報まで記述すれば新聞縮刷版などを通じて追跡が可能になります。 テンプレート:Quotation

また、埋め込みリンク(外部リンク)は本文記事中で用いるべきではありません。例: 『× アップル社 は最新の製品発表において ...』

代替配信サイトへのリンク[編集]

テンプレート:Main 代替配信サイト(原文:convenience link)とは、オリジナルの出版者・執筆者以外で文献のコピーを提供しているサイトのことです。例えば新聞記事が既に新聞社のサイトより消されている場合でも、いくつかの報道機関は過去の新聞記事をさかのぼって検索提供するサービスを提供しています。また日本のウェブ環境では国立情報学研究所CiNii)が学術論文や雑誌記事などの情報を提供しています。リンクで代替配信サイトを用いる際は、そのコピーがオリジナルと比べて真正であること、改変や不適切な解説がされていないこと、オリジナルの出版者の著作権を侵害しないことが求められます。その情報の精度は、該当文献を配信しているサイトの信頼性により判断されます。文献を代替配信しているサイトはいくつか存在するでしょうが、出典リンクとして用いる際は、一般的に中立的観点検証可能性といった点から選ばなければなりません。

リンク切れの回避と修復[編集]

テンプレート:Anchors テンプレート:Shortcut リンク切れを防ぐために、一部の文献は恒久的識別子を提供しています。 一部の論文記事はデジタルオブジェクト識別子(digital object identifier, DOI)を、また一部のオンライン新聞記事・ブログ・Wikipediaはpermalinkを備えています。

切れたリンクは、可能であれば修復・置換を試みてください。今日の時点でURLがリンク切れだからとして即座に出典を削除しないでください。 記事に必要な信頼できる情報源がリンク切れであった場合は、次の順序で修復方法を試してみてください。

  1. 状態を確認する - 初めに、一時的にアクセスできないのではなく、リンクが切れている状態であることを確認してください。サイトがメンテナンス中ではないことを確認してください。
  2. アーカイブサービスを検索する - 複数のアーカイブサービスの中で利用できるものを選びます。
    • Internet ArchiveWebCite は億単位のアーカイブを持っています。
    • 英国政府ウェブアーカイブ (http://www.nationalarchives.gov.uk/webarchive/) では、1500の英国政府のサイトを保存しています。
    • 国立国会図書館 (http://warp.da.ndl.go.jp/search/) では、日本の政府機関のサイトを保存しています。
    • 注 - 多くのアーカイブでは、保管データが公開されるのに最大18ヶ月の遅れがあります。そのため編集者はアーカイブされていないと判断するのに、リンク切れとしてタグが打たれたあと最大24ヶ月待つべきです。信頼できる出典がリンク切れした場合、通常は{{リンク切れ}}のタグを打ってください。そうすれば編集者はどの期間リンク切れであったか判断できます。
  3. 代替配信サイトならリンクを削除 - もしその文献が印刷物でも出版されていれば(学術誌・新聞・雑誌・書籍など)、URLはなくても構いませんので単純に削除できます。
  4. 代替文献を探す - 参照箇所や文献タイトルに基づいてウェブを検索します。可能ならば、オリジナルの文献を出版したサイトや人物に再公開してもらうようコンタクトを取ったり、他の編集者に文献のありかを尋ねたりするのも一つの案です。本質的に同じことを述べている他の文献を探すこともできます。
  5. 復旧する見込みのないウェブのみの情報源を削除 - その文献がオフラインで存在せず、かつアーカイブにも(最大24ヶ月待っても)存在せず、かつ文献の別コピーも入手できない場合、リンク切れの出典は削除し、その文献に基づいた記載は検証不可能と見なされるべきです。

テンプレート:Anchors本文中での出典言及[編集]

テンプレート:Shortcut 記事の本文中において、参照元について直接言及する方法もあります。「○○によれば~△△は××である」などといった形式がこれです。以下インテキストでの出典提示方式In-text attribution)を説明します。この方式では情報源の表示(attribution)を本文中で明示的に行い、文末に出典注釈記載を置くようにします。

インテキスト方式は、直接話法(○○によれば「△△は××」である)、間接話法(○○によれば△△は××である)、パラフレーズ(○○によれば、"いわば"△△は××である)といった形式を取ります。パラフレーズ方式のように参照元の表現を編集の段階で自分の言葉で大まかに要約することもあります。これにより不注意による剽窃を避け、読者にその言説が誰に帰属するかを示すことができます。

テンプレート:Quotation

本文で出典を述べて記述する際には、不注意によって中立性を崩さないように気を使う必要があります。例えば以下ではドーキンスの言説のほうが一般的な観点であることを明らかにしないまま、安直に二つの言説を並べています。

テンプレート:Quotation

他の中立性の例では、インテキスト方式によってミスリードを招く問題があります。以下の文例では The New York Times だけがこの重要な事象を発見したかのように受け取られます。

テンプレート:Quotation

出典を述べることで、このような単純な事実についても信頼できるソースに基づいていることを読者に伝えられますが、この文章の場合、一般的には本文中では出典を述べずとも単純に事実を記述するのが最善です。

テンプレート:Quotation

出典なき記載の扱い[編集]

出典のない記述に使用される主なテンプレート
使用目的 記事・節の冒頭に掲示 文中に挿入
記事の出典を求める {{出典の明記}} {{要出典}}
内容の検証を求める {{未検証}} {{要検証}}
その他 メッセージの一覧/問題のある記事参照

記事に出典が示されていない場合、{{出典の明記}}テンプレートを使って出典の提示を求めることができます。十分な期間を経ても出典が見つからない記述は除去してください。

文章中の一部に対して出典の提示を求める場合には{{要出典}}・{{要出典範囲}}テンプレートを使用するか、記述をノートページに移動して出典を求めることもできます。

明らかにナンセンスな記事や記事にとって有害な記述はこの限りではなく、直ちに除去するか、「Wikipedia:削除の方針」・「Wikipedia:即時削除の方針」に従って管理者へ対処を依頼するなど適切に判断してください。とくに存命人物の否定的な記述に関して、出典のない記載や出典が乏しく論争となる記載は全て記事とノートの両方から直ちに取り除いてください[8]Wikipedia:存命人物の伝記Wikipedia:名誉毀損も参照してください。

三大方針との兼ね合い[編集]

以上のように出典を明記することには、検証可能性中立的な観点を確保するとともに、読者がさらに深く調べる際の参考に資するという重要な目的があります。出典の表示を新たに設定したり後に編集を加える際には検証可能性や中立的な観点が維持・向上されるようにしなければなりません。

出典として明記する情報源には必ずWikipedia:信頼できる情報源に定められた基準に適合するものを選択しましょう。新たに出典を示す段階で、同一の記述に複数の出典を設定することが検証可能性や中立的な観点の維持や向上に結び付くことがあります。同等の内容の複数の出典を追加する場合には、読者の参考になりやすいように入手の容易な情報源を選択することも検討してみることもよいかもしれません。同等の内容の複数の出典が過度に多数に及ぶような場合や記述の対象が検証の容易な周知の事実である場合には、出典の表示も記述内容に見合った規模になるよう出典の精選を検討するといった配慮が必要ですが、このような場合にも検証可能性や中立的な観点を損ねることがあってはなりません。列挙された多すぎる出典をやむを得ず除去するときにも、見た目だけで判断せず文献を実際に読んで、記述の検証可能性や中立的な観点を低下させることがないということを確認した上で慎重に行うべきです。信頼できる情報源にあたって出典が設定される過程には相当の努力が払われていることを尊重しなければなりません。

また、個々の記述に出典を設定したり既に出典の表示されている箇所を編集する際には、著作権を遵守しつつ、その記述が出典の内容によって明示的に裏付けられる状態になるようにし、出典にはない意図を取り込むことによって独自研究に陥ることのないようにしてください。

脚注[編集]

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. この全角空白を置く方式は河野による。澤田、中村はかぎ括弧の前後を空けていない。
  2. この方法は河野によるが、原著では、ダッシュやコロンは半角ではなく全角で表されている。なお、中村は「二倍ダッシュ」としている。
  3. 河野は『レポート・論文の書き方入門 第3版』(2002年)において、「アクセス日」を記述するとしており(107-109頁)、ウェブサイトを出典として明記するためにTemplate:Cite webを使用する場合、閲覧日は必須となる。
  4. 最後の句点は、(B)では終止符。
  5. 版、面の前の「第」は(A)では省略され、(D)では付されている。
  6. 「二次被害」の右にある「(2)」は、実際には丸数字。Wikipedia:表記ガイド#丸数字により、括弧つき数字で代用する。
  7. テンプレート:Cite journal
  8. テンプレート:Cite web

参考文献[編集]

「書誌情報の書き方(新聞)」の節以外の箇所については次のとおり。

関連項目[編集]

出典に関するテンプレート[編集]

テンプレート:Wikipediaの方針とガイドライン