「斗桝」の版間の差分
提供: HIMOROGI文化財Wiki
(→よもやま話) |
|||
(同じ利用者による、間の4版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
==名称== | ==名称== | ||
斗桝(とます)<br> | 斗桝(とます)<br> | ||
24行目: | 4行目: | ||
==概要== | ==概要== | ||
穀物の軽量として使用。 | 穀物の軽量として使用。 | ||
− | ただの桝と取っ手付の桝、弦桝、円形の斗桝がある。 | + | ただの桝と取っ手付の桝、弦桝、円形の斗桝がある。<br> |
+ | <br><br><br><br> | ||
− | <gallery caption=" 斗桝(とます)" perrow=" | + | |
+ | |||
+ | ただの桝で、取っ手も弦もついていない、最も古くからある形。 | ||
+ | <gallery caption=" 斗桝(とます)" perrow="5"> | ||
File:tomasu1-1.JPG|斗桝(とます)<br>長32cm×巾32cm×高17.4cm | File:tomasu1-1.JPG|斗桝(とます)<br>長32cm×巾32cm×高17.4cm | ||
File:tomasu1-2.JPG|斗桝(とます)<br>長35.2cm×巾35.2cm×高23cm | File:tomasu1-2.JPG|斗桝(とます)<br>長35.2cm×巾35.2cm×高23cm | ||
35行目: | 19行目: | ||
</gallery> | </gallery> | ||
− | <gallery caption=" 取っ手付斗桝(とます)" perrow=" | + | |
+ | |||
+ | |||
+ | 桝に取っ手がついている。<br> | ||
+ | 対角上についているので、ひっくり返す時にやりやすい。<br> | ||
+ | |||
+ | <gallery caption=" 取っ手付斗桝(とます)" perrow="5"> | ||
File:tomasu2-1.jpg|斗桝(とます)<br>長57.5cm×巾35.5cm×高20.3cm | File:tomasu2-1.jpg|斗桝(とます)<br>長57.5cm×巾35.5cm×高20.3cm | ||
File:tomasu2-2.jpg|斗桝(とます)<br>長65cm×巾35.5cm×高20cm | File:tomasu2-2.jpg|斗桝(とます)<br>長65cm×巾35.5cm×高20cm | ||
44行目: | 34行目: | ||
</gallery> | </gallery> | ||
− | <gallery caption=" | + | |
− | File:tomasu3-1. | + | 間に一本の弦がついている。<br> |
− | File:tomasu3-2. | + | [[斗掻き棒]]で擦切る時に正確にできる。<br> |
− | File:tomasu3-3. | + | |
+ | <gallery caption=" 弦桝(げんます)" perrow="5"> | ||
+ | File:tomasu3-1.JPG|斗桝(とます)<br>長35.3cm×巾35.3cm×高25cm | ||
+ | File:tomasu3-2.JPG|斗桝(とます)<br>長35cm×巾35.5cm×高24.5cm | ||
+ | File:tomasu3-3.JPG|斗桝(とます)<br>長35cm×巾35cm×高25cm | ||
File:tomasu3-4.jpg|斗桝(とます)<br>長35.5cm×巾35.5cm×高19.5cm | File:tomasu3-4.jpg|斗桝(とます)<br>長35.5cm×巾35.5cm×高19.5cm | ||
File:tomasu3-5.jpg|斗桝(とます)<br>長35.2cm×巾35.2cm×高25cm | File:tomasu3-5.jpg|斗桝(とます)<br>長35.2cm×巾35.2cm×高25cm | ||
53行目: | 47行目: | ||
</gallery> | </gallery> | ||
− | <gallery caption=" | + | 昭和9年に、全国統一の斗桝に規定され、円形の筒状態に変わる。<br> |
− | File:tomasu4-1. | + | 検査の刻印が必ず、押されている。 |
− | File:tomasu4-2. | + | |
− | File:tomasu4-3. | + | <gallery caption=" 斗桝(とます)" perrow="5"> |
− | File:tomasu4-4. | + | File:tomasu4-1.JPG|斗桝(とます)<br>径31.8cm×高31.8cm |
+ | File:tomasu4-2.JPG|斗桝(とます)<br>径31.5cm×高32.2cm | ||
+ | File:tomasu4-3.JPG|斗桝(とます)<br>径32cm×高32cm | ||
+ | File:tomasu4-4.JPG|斗桝(とます)<br>径31.5cm×高32cm | ||
File:tomasu4-5.JPG|斗桝(とます)<br>径28.5cm×高28.5cm | File:tomasu4-5.JPG|斗桝(とます)<br>径28.5cm×高28.5cm | ||
</gallery> | </gallery> | ||
+ | |||
+ | ==別名== | ||
+ | 一斗桝(いっとます) | ||
+ | 弦桝(げんます) | ||
+ | |||
+ | |||
+ | |||
+ | ==よもやま話== | ||
+ | 角型の斗桝には、焼き印がないものもあり、すべてが検査に合格していたわけではなさそうである。<br> | ||
+ | <br> | ||
+ | 弦桝は、江戸時代の後期に出現したらしいが、年貢米を徴収するときは、弦の無い桝を使い、米を出荷するときは、弦桝を使うことで、弦一本分少なめに出荷していたようである。<br> | ||
+ | 江戸時代の武士の苦肉の政策だったのかもしれないが、今の言葉で言うと、「せこい」。<br> | ||
+ | [[利用者:広実敏彦|広実敏彦]] ([[利用者・トーク:広実敏彦|トーク]]) | ||
+ | |||
+ | ==関連項目== | ||
+ | *[[斗掻棒]] | ||
+ | *[[桝]] | ||
+ | |||
+ | <br><br><br> | ||
+ | {{#TwitterFBLike:||like}} | ||
+ | |||
+ | |||
+ | [[Category:計算・計量]] | ||
+ | [[Category:交易]] | ||
+ | [[Category:民具]] |
2016年6月10日 (金) 15:37時点における最新版
名称[編集]
斗桝(とます)
概要[編集]
穀物の軽量として使用。
ただの桝と取っ手付の桝、弦桝、円形の斗桝がある。
ただの桝で、取っ手も弦もついていない、最も古くからある形。
桝に取っ手がついている。
対角上についているので、ひっくり返す時にやりやすい。
間に一本の弦がついている。
斗掻き棒で擦切る時に正確にできる。
昭和9年に、全国統一の斗桝に規定され、円形の筒状態に変わる。
検査の刻印が必ず、押されている。
別名[編集]
一斗桝(いっとます) 弦桝(げんます)
よもやま話[編集]
角型の斗桝には、焼き印がないものもあり、すべてが検査に合格していたわけではなさそうである。
弦桝は、江戸時代の後期に出現したらしいが、年貢米を徴収するときは、弦の無い桝を使い、米を出荷するときは、弦桝を使うことで、弦一本分少なめに出荷していたようである。
江戸時代の武士の苦肉の政策だったのかもしれないが、今の言葉で言うと、「せこい」。
広実敏彦 (トーク)
関連項目[編集]