「肥え桶」の版間の差分

提供: HIMOROGI文化財Wiki
移動先: 案内検索
(概要)
(よもやま話)
(タグ: モバイル編集モバイルウェブ編集)
 
(3人の利用者による、間の9版が非表示)
1行目: 1行目:
 
{{Stub}}
 
{{Stub}}
==名称==
 
肥桶(こえおけ)<br>
 
 
 
 
==概要==
 
==概要==
[[File:koeoke1.JPG|サムネイル|300px|肥桶(こえおけ)]]
+
'''肥え桶'''(こえおけ)は、肥(糞尿)を運ぶための桶。[[天秤棒]]を使い、運んでいた。[[File:koeoke1.JPG|サムネイル|300px|肥え桶(こえおけ)]]
[[File:koeoke2.JPG|サムネイル|300px|肥桶(こえおけ)]]
+
[[File:koeoke2.JPG|サムネイル|300px|肥え桶(こえおけ)]]
[[File:koeoke3.JPG|サムネイル|300px|肥桶(こえおけ)]]
+
[[File:koeoke3.JPG|サムネイル|300px|肥え桶(こえおけ)]]
 
+
昔は、汲み取り式のトイレの肥壺から柄杓で肥をすくい、肥え桶に入れて、畑に作った肥溜めに入れて、肥(糞尿)を十分発酵させた後、また、肥え桶に柄杓で汲んで、畑まで運び、肥を撒いていた。
肥桶(こえおけ)は、肥(糞尿)を運ぶための桶。[[天秤棒]]を使い、運んでいた。
+
昔は、汲み取り式のトイレの肥壺から柄杓で肥をすくい、肥桶に入れて、畑に作った肥溜めに入れて、肥(糞尿)を十分発酵させた後、また、肥桶に柄杓で汲んで、畑まで運び、肥を撒いていた。
+
  
 
==別名==
 
==別名==
18行目: 12行目:
  
 
==よもやま話==
 
==よもやま話==
肥桶と水桶の区別がつきにくいが、細長い桶やふたがついていたり、また、胴部が膨らんでいる形のものは、肥桶である可能性が高い。
+
<div class="yomoyama">
子どもが、学校帰りによその畑で小便をしていたら、親が「よその畑に肥料撒いてどうする。自分の畑で、小便しろ」と怒っていたそうである。その時代の肥(糞尿)は、貴重な肥料として、大切に扱われていた。
+
*肥え桶と水桶の区別がつきにくいが、細長い桶やふたがついていたり、また、胴部が膨らんでいる形のものは、肥え桶である可能性が高い。
そのころの子どもは、畑の肥溜めに落ちたという思い出を必ず持っているという。
+
:子どもが、学校帰りによその畑で小便をしていたら、親が「よその畑に肥料撒いてどうする。自分の畑で、小便しろ」と怒っていたそうである。その時代の肥(糞尿)は、貴重な肥料として、大切に扱われていた。
 +
:そのころの子どもは、友だちが、畑の肥溜めに落ちたという思い出を必ず持っているという。<br><br>
 +
 
 +
*「お盆を過ぎたら、海で泳ぐな」と言うことを聞いたことがあるだろう。<br>
 +
:クラゲが出始める時期だからとか、寒くなって心臓麻痺になるからとか、いろいろ訳があるが、実は、毎年お盆前になると海で肥え桶を洗うので、海が汚いからとの説がある。<br>
 +
:海で桶を洗うのは、塩気が水分の保湿効果を高めて、持ちが良くなるからとの話もある。
 +
 
 +
::[[利用者:広実敏彦|広実敏彦]] ([[利用者・トーク:広実敏彦|トーク]]) 2016年7月22日 (金) 23:23 (JST)
 +
</div>
  
 
==関連項目==
 
==関連項目==
*[[樽]]
+
*[[樽]](たる)
*[[味噌桶]]
+
*[[味噌桶]](みそおけ)
*[[醤油樽]]
+
*[[醤油樽]](しょうゆたる)
*[[醤油桶]]
+
*[[醤油桶]](しょうゆおけ)
*[[片手桶]]
+
*[[片手桶]](かたておけ)
*[[洗濯盥]]
+
*[[花桶]](はなおけ)
*[[寿司桶]]
+
*[[洗濯盥]](せんたくたらい)
*[[化粧盥]]
+
*[[寿司桶]](すしおけ)
*[[手桶]]
+
*[[化粧盥]](けしょうたらい)
*[[風呂桶]]
+
*[[手桶]](ておけ)
*[[飼葉桶]]
+
*[[岡持]](おかもち)
*[[魚桶]]
+
*[[風呂桶]](ふろおけ)
*[[ゆ桶]]
+
*[[飼葉桶]](かいばおけ)
*[[蒸桶]]
+
*[[魚桶]](さかなおけ)
*[[暖器]]
+
*[[ゆ桶]](ゆおけ)
*[[ほけ取り桶]]
+
*[[蒸桶]](むしおけ)
*[[狐桶]]
+
*[[暖器]](だんき)
*[[寒風呂]]
+
*[[ほけ取り桶]](ほけとりおけ)
*[[検知桝]]
+
*[[狐桶]](きつねおけ)
*[[貯水桶]]
+
*[[寒風呂]](かんぶろ)
*[[斗桝]]
+
*[[検知桝]](けんちます)
*[[釣瓶]]
+
*[[貯水桶]](ちょすいおけ)
*[[桶型]]
+
*[[斗桝]](とます)
 +
*[[釣瓶]](つるべ)
 +
*[[桶型]](おけがた)
 
<br><br><br>
 
<br><br><br>
 
{{#TwitterFBLike:||like}}
 
{{#TwitterFBLike:||like}}

2016年7月29日 (金) 02:52時点における最新版


概要[編集]

肥え桶(こえおけ)は、肥(糞尿)を運ぶための桶。天秤棒を使い、運んでいた。
肥え桶(こえおけ)
肥え桶(こえおけ)
肥え桶(こえおけ)

昔は、汲み取り式のトイレの肥壺から柄杓で肥をすくい、肥え桶に入れて、畑に作った肥溜めに入れて、肥(糞尿)を十分発酵させた後、また、肥え桶に柄杓で汲んで、畑まで運び、肥を撒いていた。

別名[編集]

コエタゴ


よもやま話[編集]

  • 肥え桶と水桶の区別がつきにくいが、細長い桶やふたがついていたり、また、胴部が膨らんでいる形のものは、肥え桶である可能性が高い。
子どもが、学校帰りによその畑で小便をしていたら、親が「よその畑に肥料撒いてどうする。自分の畑で、小便しろ」と怒っていたそうである。その時代の肥(糞尿)は、貴重な肥料として、大切に扱われていた。
そのころの子どもは、友だちが、畑の肥溜めに落ちたという思い出を必ず持っているという。

  • 「お盆を過ぎたら、海で泳ぐな」と言うことを聞いたことがあるだろう。
クラゲが出始める時期だからとか、寒くなって心臓麻痺になるからとか、いろいろ訳があるが、実は、毎年お盆前になると海で肥え桶を洗うので、海が汚いからとの説がある。
海で桶を洗うのは、塩気が水分の保湿効果を高めて、持ちが良くなるからとの話もある。
広実敏彦 (トーク) 2016年7月22日 (金) 23:23 (JST)

関連項目[編集]