「座敷ランプ」の版間の差分
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2016年6月5日 (日) 11:32時点における最新版
名称[編集]
座敷ランプ(ざしきらんぷ)
概要[編集]
明治維新後、文明開化による洋風化のなか、石油ランプも急速に普及し、日露戦争後の好況期には手軽で明るいランプは生活の必需品になっていった。
現在では、「ほのかな」明かりと表現されるランプの光も、それまでの松明、行灯、そして蝋燭の灯りしか知らない人たちにとっては驚くほどの明るさであった。しかし、その後こうした実用本位のものだけでなく、美しい色ガラスを使い、手の込んだ装飾を駆使した贅沢な、畳や障子に似合う和洋折衷の魅力に富んだ座敷ランプも多く作られた。
座敷ランプの大きさは、大体70cm前後が標準の高さであった。人の座高を基準に製作されたと考えられている。
参のツボ 和と調和するたたずまい
最後は、日本の和室のたたずまいにしっくりとおさまる座敷ランプです。 そこで、最後のツボは、「和と調和するたたずまい」 座敷ランプは木や竹などを用いて作られた日本独自の石油ランプです。電気の普及とともにその姿を消していき残っているものは多くありません。 座敷ランプはちょうど座っている人の目線に合わせて作られました。 床の間ともバランスよくおさまる高さです。 座敷ランプはガラスや油つぼ、支柱にまで装飾が施され、客人をもてなすものでもありました。 その凝った装飾は、多くの人の目を喜ばせたことでしょう。 古美術商の田澤さんは、座敷ランプを「明治の華(はな)」と表現しました。
田澤 「座敷ランプは“明治の華”。 ランプにはほやの色んな模様があって、中からの光で座敷全体に映し出される。そうした模様に包まれるのが魅力だった。」 ご覧ください、壁一面に映し出された影模様。 夕暮れ時の座敷ランプの光も何とも趣があります。
もともとは、舶来品だったランプ。 それを日本人は自分たちの生活に合うあかりとして変えていったのです。
引用元:NHK 鑑賞マニュアル美の壺 これまでの放送 >File136「ガラスのランプ」
関連項目[編集]