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2016年6月5日 (日) 16:51時点における版
名称
舟底枕(ふなぞこまくら)
概要
女性が髪のくずれを防ぐため使っていたまくら。 日本の枕は、はじめは木や竹などの丈夫で固い素材が使われていたが、より寝心地のよいものを求めて草を束ねたり、木製の枕に布を巻いたり、布袋にものを詰めるようになったようである。 おそらく、最初は布袋の両端を括る形から「括り枕」と呼ばれる枕が考案され、やがて髪を結う風俗が一般的になったことから、それにともない髪型を崩さないような形状の、やや高くした「箱枕」が広まり、そして「船底枕」へと発展していったと考えられる。
舟底枕は「舟枕(ふなまくら)」とも呼ばれ、箱型の枕の上に雑穀を詰めた筒状の枕を乗せる箱枕である。底がカーブした「船底枕」は寝返りが打ちやすいと言われる。
日本髪を少しでも長持ちさせようと考え出されたものが箱枕(はこまくら)でしたが、そこにもう一工夫加えたものが船底枕です。台の底が船底のようにそりかえっているので、多少、寝返りが容易にできるようになりました。このまくらはお嫁入り道具の一つとされることが多く、たいてい一対で、台には漆(うるし)がぬられ、おめでたい絵がかかれています。写真上は扇(おうぎ)に仲睦(なかむつ)まじい二羽の鳥がえがかれおり、写真下は松に鶴(つる)の絵がかかれています。 |
別名
関連項目
参考リンク
- おおぐちデジタルミュージアム 愛知県丹羽郡大口町伝右一丁目35番地(ほほえみプラザ3階)歴史民俗資料館